熱帯地方のフルーツとして知られているパパイヤ!
実は未熟なものを野菜として食べられることを知っていますか?
未熟な状態の青パパイヤについて栄養価や健康成分、健康効果について紹介します。
青パパイヤとパパイヤはどう違うの?
パパイヤと青パパイヤは基本的には同じ果実です。
実が十分に熟してから食べるのがパパイヤで、
熟す前に収穫して野菜として食べるのが青パパイヤです。
実が熟すにつれて、栄養価も変わってきます。
青パパイヤの栄養価とカロリー
青パパイヤのカロリーや栄養価がどうなっているか調べてみました。
日本食品標準成分表(2015年版)を参考に確認してみます。
可食部100g当たりの成分を示しています。
カロリー 39kcal
たんぱく質 1.3g
脂質 0.4g
炭水化物 9.4g
食物繊維 2.2g
カリウム 190㎎
カルシウム 36㎎
βカロテン 45㎎
葉酸 38㎎
ビタミンC 45㎎
青パパイヤにはミネラル、必須アミノ酸など多くの栄養成分が含まれています。またレモンに匹敵するくらいのビタミンCやβカロテン、ポリフェノールなどの抗酸化成分も豊富に含まれています。
また青パパイヤには炭水化物、たんぱく質、脂肪の三大栄養素すべてを分解する酵素が含まれています。
沖縄地方では未熟なパパイヤをサラダにしたり、炒め物にしたり、パパイヤの葉を乾燥させ、お茶にして飲んだりして、フルーツとして食べるのではなく、野菜やお茶として利用しています。
青パパイヤ特有の健康成分 パパイン酵素
パパイヤにはタンパク質、炭水化物、脂質の三大栄養素を全て分解する酵素が含まれていることがわかり、美容や健康食材として、多くの研究者に注目を集めるようになりました。
普通、酵素が多いといわれる食べ物には、たんぱく質分解酵素のみ、炭水化物の分解酵素のみ、脂質の分解酵素のみという特定の栄養を分解する酵素しか含んでいないのです。
しかし青パパイヤにはこれら三大栄養素を分解する酵素を全部持っている健康野菜なのです。
パパイヤの有効成分は完熟したパパイヤよりも未熟な青パパイヤに多く含まれています。青パパイヤに含まれる有効成分は完熟したパパイヤの10倍、酵素がたくさん含まれると言われるパイナップルの6倍も含まれています。
ビタミンC、ポリフェノール、食物繊維なども豊富に含まれていて、青パパイヤは健康効果の高い食材の一つになっています。
青パパイヤは豊富な栄養素を取り込むだけでなく、酵素の力で分解され、身体に吸収されやすい状態にするのも助けてくれています。
青パパイヤの健康効果
・青パパイヤの酵素によってたんぱく質、脂質、炭水化物の分解消化を促進します
・青パパイヤのビフィズス菌を増加促進させる酵素によって悪玉菌の増加を防止します
・消化を助けるだけでなく、血流をよくし、免疫力を高めてくれます
さらに青パパイヤの健康効果について知りたい方は
鹿児島大学名誉教授 石畑清武博士の「パパイヤ研究レポート」をご覧ください。
青パパイヤを野菜として食べる
青パパイヤは野菜として、サラダや炒め物、てんぷらなどさまざまな料理に使えます。
青パパイヤには、タンパク質・糖分・脂質の三大栄養素を同時に分解するパパイン酵素が含まれています。
お肉と青パパイヤを一緒に浸し、煮ることで、より柔らかい肉へと変化させる働きもあります。
普段の食事に上手に青パパイヤを取り入れて、健康的な生活をおくりましょう。